「接ぎ木」とは、あまり聞きなれない言葉ですが植物を丈夫に育てる方法のことで、成功すれば最も生育が早いといいます。
しかし成功させるためには行うタイミングと準備が必要になります。
今回はガジュマルの木で「接ぎ木」を行うための準備やその方法について調べて行きたいと思います。
ガジュマルの接ぎ木のやり方とは?
まずもう少し「接ぎ木」について調べてみましょう。
「接ぎ木」とは近い分類の植物同士をつなぎ、1つの植物として育てる方法の事です。今回は品種の違うガジュマルの木2種類で行います。
接ぎ木の方法はいろいろとありますが、オーソドックスなやり方は『枝接ぎ』をご紹介していきます。
台木を土に植えたまま行う方法
この「枝接ぎ」は台木と穂木に切り込みを入れて両方をくっつけて専用のテープなどでぐるぐる巻きにして行う方法です。
作業は生育期の始まる3月ごろに行うことをお勧めします。
①まず台木のガジュマルを用意します。
挿し木していたものを使うなら挿し木から1年以上が経過したものを使用してください。
鉢に入ったガジュマルの台木を根元のあたりを残して上の部分をバッサリと切り落とします。
よく切れる園芸用のナイフでVの字で切り込み入れて切り取ります、その際にVの先端の角の部分から下に向かって2・3cm切り込みを入れておきます。
②穂木を用意します。
できるだけしっかりとした穂木の枝を選んで2・3芽を1つにして切り台木の切り込みにピタッとハマるようにこちらもVの字に切り取り、Vの字の先端の角には切り込みを入れておきます。
③台木と穂木をくっつけます。
台木に穂木を断面がぴったりとくっつくように差し込みそれぞれの表皮と表皮の繋ぎ目も合わせるのを忘れずに。
④接ぎ木テープで巻く、ぴったりと断面を合わせたら固定をしていきます。
ぐるぐると接地部分から下まで巻いていき台木のてっぺん部分にテープを一まわしし下の方で結びます。これで「接ぎ木」は完成です。
その後の管理は普通のガジュマルの管理方法で構いません。
しかし接ぎ木テープが雨などに濡れないようにしさらに切り口が乾燥しないように管理環境には注意しましょう。
まとめ
今回は「接ぎ木」という2つの近い分類の植物を1つの植物として育てる方法です。
台木と穂木を用意して専用のテープがあればできます。成功すればとても丈夫でしっかりとした植物となり見た目もとても面白いものになります。
ぜひ今回ご紹介した『枝接ぎ』というオーソドックスな方法で接ぎ木にチャレンジしてみてください。