観葉植物の中でも人気のあるガジュマルの木ですが、この木には精霊が宿るともいわれており、さらに人気に拍車がかかっています。
なぜそのように言われるのか、それは世界各地にある自然界のガジュマルをみれば納得させられます。ジブリ映画の天空の城ラピュタの城を支える大きな木も、ガジュマルから連想されたのではという説もあります。
ガジュマルは、他の木では土の下に貼り巡るはずの根っこが枝のすぐ下に丸見えで、とても見ごたえのある力強い木です。
このような大きなものは家で育てるには困難ですが、コンパクトな種類もあり小柄のガジュマルも存在感は圧巻です。こんな素敵なインテリアを我が家にむかえてはいかがでしょうか。
育てるにあたって気になる虫、ガジュマルに寄りつく茶色の虫についてのお話をしたいと思います。
ガジュマルに茶色の虫が!その正体と対処方とは?
ガジュマルの木に限らず、あらゆる樹木によってくる茶色の虫、この正体はカイガラムシです。
この害虫には沢山種類があります。その中でも白いものはコナカイガラムシといってまた違った特徴をもつのですが、茶色であればそれ以外の種類のカイガラムシの可能性が強いです。
小さくてわかりにくいですが、名前の通りに殻を背負ったような姿をしています。大人になると足が動かなくなるため、じっと動かずに植物の栄養を口先で吸い取ります。
結果として植物の栄養が奪い取られるわけなので、枯れたり育たなくなったり、最悪の場合すす病やこうやく病を引き起こしてしまうので注意が必要です。
予防的な対策
狭い空間をさけ、風通しのよい明るい場所におくこと、また葉が密集しないよう枝を透いてあげることです。
カイガラムシは、一度寄生すれば毎年発生するリスクを伴うため、定期的な薬剤による予防が必要になります。一般的な駆除方法はこのようになります。
捕獲する
種類が多く成虫にきく薬剤が見つけられない可能性もあるので、少々勇気と忍耐を伴いますがピンセットやヘラなどで一つずつ取っていく、もしくは歯ブラシなどを使いこすって落とすのもよいでしょう。
カイガラムシは傷を負うと液体を放出するので手袋をつけることも忘れないようにしましょう。
薬剤をつかう
一般的な殺虫剤(例えばオルトランなど)は幼虫にはきくのですが、大人になり殻を背負ったカイガラムシにはあまり効果がみられません。翌年の予防として梅雨時期に幼虫を狙って使用するにはよいでしょう。
害虫駆除に効果的なマシン油乳化剤は、害虫の気門をふさぐ作用があるので成虫のカイガラムシにもききめがあります。特に寒い冬に効果的だといわれています。
まとめ
ガジュマルの木に茶色の小さな虫が寄生したら、それはカイガラムシの可能性がたかいです。
カイガラムシは種類のたくさんある害虫ですが、茶色の体をしていれば成虫はその場所から動くことはありません。しかしながら、増殖はし続けるので駆除が必要です。