東南アジアなど気温の高い地域で自然に高くそびえるガジュマルの木、地上に根っこをむき出して力強く存在感をみせてくれる高木です。日本では、沖縄地方で見ることができます。
カンボジアのアンコールワットの中心にある、世界遺産タプロームのガジュマルは世界的にも有名です。自然界では20m近く大きな木ですが、観葉植物としても注目されています。ユーモラスな外見はとても魅力的だからです。
では、観葉植物としてガジュマルの木を部屋のインテリアに置く際に問題点のひとつ、植物に宿る虫についてお話しようと思います。
ここでは、寄り付く虫のなかでも比較的よくみられる強敵、白い虫について説明します。
ガジュマの木に白い虫が、どうすればいい?
ガジュマルの木のような観葉植物やまたは果樹の葉に白く一見ほこりのような綿状のなにかを発見したら要注意です。
よく見ると、それは小さな虫の場合があります。コナカイガラ虫といって、カイガラムシの一種の害虫です。普通のカイガラムシはその名のごとく、堅いカラが体に被さっていて成長すると動けなくなるのですが、コナカイガラムシの表面は白くフワフワしていて、大人になってもしっかりと歩き回る特徴があります。
そしてコナカイガラムシが寄生した葉は、触ってみるとベタベタしているはずなので触って確認してみるのも一つの手です。この害虫は発生すればかなりの速度で増大し、また新たにすす病を起こさせる原因にもなります。
そこで気になるのが予防法なのですが、コナカイガラムシは風に運ばれてやってくるので、予防の仕様はありません。あえてゆうなら葉が密集しないようたまに枝を透いてあげるくらいです。ということは、早く発見できるよう日々のチェックが大切です。
では、実際にカイガラムシを見つけたら、どのように対処すればよいのかをまとめてみました。
つまみとる
これは初期に発見した場合に限りますが、まだ少ししか寄生していなければ、ピンセットのような先の細いつまめる道具を使って除去すればよいでしょう。
しかし、葉がねっとりしている場合は新たな虫の発生や、すす病の原因になる可能性があるので湿った布などでしっかりふき取っておくことが大事でしょう。
ブラシでこする
沢山発生しているときは、使い古しの歯ブラシやなにかこすれるものを使い、やさしくこすって除去するのがおすすめです。
その際には、植物の葉を痛めてしまっては元も子もないので力の入れすぎには注意が必要です。
薬品をつかう
大量に発生してしまったら、手っ取り早いのはやはり殺虫剤です。害虫にきく市販のオルトランなどで大丈夫ですが、この薬は成虫には効き目があまりないようです。
しかし、一度寄生した木の再発予防に使用する方法もあります。もう一つは、マシン油乳化剤です。虫の気門を閉じさせることができるので、大人になったコナカイガラムシにも非常に効き目があります。
まとめ
ガジュマルの木の葉や枝を見たときに、白いフワフワとした虫を見つけたら、それは害虫のコナカイガラムシです。
この害虫はすごい速度で仲間を増やしていくので、見つけたらすぐに除去することをおすすめします。
気づかずそのままにしてしまったら、すす病になってしまったり風に乗って他の観葉植物にも移動してしまうので気を付けておきましょう。