昔から精霊が宿る木として有名なガジュマルは、とても丈夫で簡単に楽しめる観葉植物としてもよく知られていますよね。ガジュマルは熱帯から亜熱帯の地域に分布する常緑高木で、暖かい場所が好きな植物です。
さて、そんなガジュマル、冬から春になる頃には他の植物と同じように新芽を出します。ところが時々新芽が出てこないことがあるのです。こうなるのには理由があります。
今回は新芽が出ない時の原因と対応についてご紹介したいと思います。
ガジュマルの新芽が出ない時とは
寒い冬が終わって、少しずつ暖かくなる頃は植物の活動が少しずつ活発になってきますね。
ガジュマルも本来春には新芽を出して生育期に入りますが、新芽がなかなか出ない時は「芽が動き出す前に強剪定⇒植え替えした」「鉢の中が根詰まりしている」のいずれかが原因の場合が多いようです。
それではひとつずつ説明していきます。
「芽が動き出す前に強剪定⇒植え替えした」場合
強剪定(丸坊主になるくらい)するということはそれまで光合成をしていた葉がなくなるということです。つまり栄養を作る部分が少なくなるので、成長に必要な養分が十分にない状態です。
まずは幹と今ある枝葉に先に栄養分は行き渡りますから、新芽が出るのが遅くなります。
ガジュマルを剪定する時は、最初から強めに剪定せずに枝に葉を数枚残して切ると脇芽が出ます。
それを焦らず気長に繰り返して次第に深く刈り込むと、奥の方からも新しい枝葉が増えてきますよ。
剪定は気温が10℃以下に下がることがなくなってから、切り口から最近が侵入すると様々な病気を起こすことがありますので、清潔な用具を使ってすることが大切です。
「鉢の中が根詰まりしている」場合
自然の中のように土に植わっていれば根はどこまでも伸びることができます。ですが、鉢植えにしている植物は根が伸びる範囲には限度があります。
そうはいっても植物が「鉢が小さいから根を伸ばすのをやめよう・・・」なんて思うわけはないですからグイグイと根を伸ばし、その結果、鉢の中は根で一杯になってしまうのです。
こうなると、本当は水を貯めて空気を通す役割をする土がその役割を果たせず、水分も吸収しにくくなり、根も圧迫されてしまい傷みます。
これではガジュマルが弱ってしまい、新芽が出る余裕はなくなりますよね?
こうならないように、鉢の底から根が出ている時や、水をやっても直ぐに水切れして下葉が枯れてくるようなら植え替えをしましょう。
植え替えは株にかなりのストレスがかかります。
根詰まりして植え替える時に、同時に剪定をするときはくれぐれも強めの剪定はしないようにしてくださいね。
剪定と植え替え
ガジュマルに限らず多くの植物でも行います。
剪定は「時期」「切る量」「清潔な用具を使用する」、植え替えは「時期」「土」「鉢」の3点に気をつけましょう。
まとめ
ガジュマルの新芽が出ない時の原因と対処法のお話でしたが、いかがだったでしょうか?
新芽がでないと心配になりますが、焦っても仕方ありません。
ガジュマルも一生懸命頑張っているのだなあ・・・と思って少し気長にお世話をしてあげたいですね。