ガジュマルは、東南アジアやインド・オーストラリアなどの熱帯または亜熱帯地方が原産の熱帯植物です。
日本でも、沖縄や屋久島・種子島などに自生していて、最近では観葉植物としても人気が高く、家で楽しむ人も増えてきています。
ガジュマルは、幹の途中から「気根」と呼ばれる根が出てきて、これが地面まで伸びて枝の支柱となり独特の形に育ちます。家庭で育てる時に、この気根が出ないことがよくあります。
今回は、ガジュマルの気根が出る条件や育て方についてお話していきましょう。
ガジュマルの気根が出る条件ってあるの?
ガジュマルの気根を出す為には自然に育つ条件や環境に近づけることが1番大切になってきます。その条件とは次のようなものです。
- 用土に十分水分が含まれていること
- 気温が25℃以上、湿度が80%以上であること
このように、原産地の熱帯または亜熱帯地域の環境に近づけてあげることで気根が出やすくなります。
条件を合わせた環境にしてもガジュマルの気根が出ない場合は、肥料を与えたりこまめに葉水(霧吹きで葉っぱに直接水を吹きかける方法)をすると良いでしょう。
梅雨や秋雨の時期には外に出すと気根が出やすくなります。
それでも気根が出ない場合は、鉢ごと透明なビニール袋で覆う方法があります。湿気と熱を保つために行いますが、密封してしまうと蒸れて生育が悪くなってしまいます。この方法を行う場合は、密閉しないように小さな穴を数か所開けておく必要があります。
また、挿し木で増やすやり方よりも、種から育てる方が早く気根が出て太く育ちやすいと言われています。しかし、家庭で育てるものからはなかなか種は採取できなかったり、ある程度大きくなるまでには数年かかることもあります。種から育てる場合は、焦らずのんびり育ててください。
まとめ
ガジュマルの気根を出すためには、原産地の環境に近づけて育てることが重要です。
気温や湿度の高い、梅雨の時期から秋にかけてが気根を出しやすい時期と言えるでしょう。
気温と湿度をしっかり保ち、ガジュマルの気根を出してガジュマル特有の幹の形などを楽しんでみてはいかがでしょうか。