観葉植物として人気の高いガジュマルをみなさんは育てたことはありますか?
生命力が強くて育てやすく、ポッコリとした太い幹が特徴的なガジュマルは、苗から育てることが一般的な植物です。また、株を増やす時も挿し木を行う事が多く、家庭で種からガジュマルを育てることはあまり多くありません。
しかし、挿し木から育てるとガジュマル特有のポッコリとした幹にならないため、種から育ててみたいと思われることもあるのではないでしょうか。
今回は、ガジュマルの種まきに最適な土や覆土などを中心に種から育てる方法についてお教えします。
ガジュマルの種まきの時に最適な土と種まきの方法とは?
ガジュマルの種まきをする前に、土を準備しておきましょう。
ガジュマルの種まきに最適な土は、市販の種まき用の土です。種は、養分をほとんど必要とせずたっぷりと水を与えることが大切です。
また種や発芽したばかりのころは、菌や害虫にとても弱い時期でもあります。これらの条件を満たす為、市販の種まき用の用土は発芽に必要なだけのわずかな養分と保水性が高く清潔で虫が寄ってこないような土を配合して作られています。
また、土の粒が大きいと保水性が低くなり、水不足で枯れてしまったり発芽後も根が張りにくいため、粒の小さな土が最適です。
その他には、赤玉土(小粒))・ピートモス・バーミキュライトが清潔で適度に水持ちが良く水はけも良いので、赤玉土(小粒)5:ピートモス2~3:バーミキュライト2~3などの配合で混ぜると種まきに適した用土が作れます。
ガジュマルの種は25℃以上で発芽するので、種まきをする時期は4~6月が最適です。
種から育てる方法とは
- 種をしっかり水洗いする
ガジュマルの種には、発芽抑制物質というものがついています。それを洗い流すことで発芽しやすくなるので必ず洗いましょう。ガジュマルの種はとても小さく乾燥した果肉などと混ざっていることが多いので、茶こしなど目の細かいものを利用して洗います。
- ポットに種まき用の用土を入れて、水で湿らせておく
- 種を蒔く
ガジュマルの種は好光性なので、覆土の必要はありません。水やりをするときは流されないように優しく水をかけてください。
- 直射日光が当たらない暖かく風通しの良い場所で、土が常に湿るようにこまめに水やりをする
- 2~4週間ほどで発芽するので、発芽したら少しずつ日が当たる場所に移していく
- 半年くらい経って市販の苗木ほどの大きさになったら、鉢に植え替える
まとめ
ガジュマルは、家庭で育てるとほとんど花を咲かせないので、家庭でガジュマルの種を採取するのは難しい植物です。
ですから、一般的には挿し木で株を増やすのですが、ネットショップなどで種を入手することが出来ますので、種からの育て方を参考に種から育てて特有のポッコリとした幹の可愛いシルエットのガジュマルを楽しんでみてはいかがでしょうか?