ガジュマルは、東南アジアやインド、オーストラリア、沖縄や屋久島などの熱帯や亜熱帯地方が原産の常緑高木です。

独特のポッコリとした幹と厚く光沢のある濃い緑色の葉っぱが特徴的で観葉植物としても人気が高く最近では100均などでもよく見かけるようになりました。

ガジュマルは生命力が強く、種からだけでなく挿し木でも増やすことが出来る植物です。しかし、実生苗(種から育てた苗)と挿し木では育ち方に少し違いがあります。

今回は、ガジュマルの実生苗と挿し木の違いについて説明します。

ガジュマルは実生苗と挿し木ではどう違うの?

ガジュマルを増やす方法としては、種から育てるものと挿し木で育てるものがあります。

この2つの方法で育てた場合、少し違いが出てくるのです。

ガジュマル 実生 挿し木 違い

ガジュマルは家庭で種から育てると、観葉植物として楽しむための大きさに育つまでに長い年月がかかります。

また、家庭で育てた場合なかなか花が咲かず、種もお店などではあまり売られていないので手に入れること自体が手軽ではありません。

ですから、家庭でガジュマルを増やす方法としては手軽にできる挿し木で増やすことが一般的です。

しかし、挿し木で育てると幹の根元部分が太くなりません。お店で売られているガジュマル特有のポッコリとした根元の太い幹は、ほぼ種から育てられているものです。

詳しい理由は分かっていないのですが、やはり種まきをして自然近い状態で育てる方がより自生している形になりやすいのかもしれません。

また、実生苗に比べると挿し木で育てる方は気根が出にくかったり太くなりにくいとされています。しかし、挿し木の場合も上手に育てれば気根も出ますし、実生苗に比べて時間がかかるだけで太くならないわけではありません。

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気根を出しやすく太くする為には

気温25℃以上・湿度80%以上に保ち、水をたっぷり与えて生育期に日光をしっかり浴びせるなど原産地の環境に近づけて育てると、手間はかかりますが気根も出てきて太く育ちます。

まとめ

ガジュマルの実生苗と挿し木との大きな違いは、挿し木で育てた場合幹の根元部分が太くならないことと、気根も挿し木で育てた場合出にくかったり育ちにくいとされていることです。

しかし、実生苗でも挿し木でもそれぞれ特徴的に全て違う形で育つのがガジュマルの個性です。その個性を楽しんで育ててみるのも醍醐味の1つではないでしょうか。