せっかく上手く根付いた挿し木。それから、元気に成長はしているけれど、もともと切り取った枝元のガジュマルように根本が太いガジュマルにならない、ということはありませんか?
幹が細いままのガジュマル。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
挿し木で育てたガジュマルの幹が細いのはなぜ?
ガジュマルの根本の部分が太いのは幹の部分ではありません。
実は根にあたる部分になります。
園芸店で販売されているガジュマルは、種から育てています。
そして、根を十分に太らせた後に根を土の上に出すようにして植え替えられたものが販売されているのです。
つまり挿し木からはあの根本の太いガジュマルを育てることが出来ないのです。
それならば、挿し木を長めにして、地中深く植えて根を太らせてみては?と考えたりもします。
しかし、あの太い根っこは非常に過酷な環境に長い年月置かれることで、根が発達して太くなっています。
ですから、実際に挿し木から栽培して、となると難しいケースがほとんどです。
ただ、野生のガジュマルの写真を見るとわかりますが、実は太く見えている根本は気根という根がたくさん集まって太く見えているという点もあります。
気根は空気中の水分を吸い取ろうと伸びる根になります。また、栄養分を他からも取り込もうと根を伸ばしているものでもあります。
ですから、できるだけ太い幹にしたいと考えている時は、気根を増やし、葉を多く繁らせていると幹が多少太くなってくると言われてもいます。
気根を増やすには、春から秋は霧吹きをよく吹き付け、湿度が高い状態を維持するとよいと言われています。
また、すこし小さく浅めの鉢で育てると栄養分を他からも得ようとガジュマルが気根を延ばすと言われています。
しかし、この方法は、ひどい根詰まりを起こし、根腐れしてしまうと枯れてしまう可能性もあります。ですから、細心の注意が必要です。
ガジュマルの葉のツヤや色合い、枝の硬さや全体の状態をよく観察して管理してあげてくださいね。
まとめ
挿し木が細いまま、とはいえ、剪定を繰り返して樹形を整えることもできます。月日と共に、さすがに細いまま、とはいえ、挿し木のガジュマルも育ちます。
枝元のガジュマルのように、太い根元にはならないかもしれませんが、挿し木から立派なガジュマルに育てることは可能です。
また、もし、ガジュマルの種が手に入ったら、ぜひ育ててみてください!
園芸店で販売されているような力強い根元をもったガジュマルが育つはずです!