観葉植物は鉢植えで育てることが多いですが、植物はだんだんと成長していきますので、いつまでも同じ鉢では窮屈となり、時には枯れてしまうこともあります。
特にガジュマルのような成長の早い木は定期的に植え替えする必要があります。間違った方法で行うと弱らせてしまったり、枯れてしまうこともありますので植え替え前は正しい方法を理解しておくことが大事です。
ガジュマの植え替えと失敗の原因
ガジュマルは鉢植えのものを購入して育てている人は多いですが、いつまでも同じ鉢で育てているというわけにはいきません。
まず、ガジュマルは野生のものでは、かなりの巨木に成長するほど生命力の強い木です。それゆえ、鉢植えのものでも成長は早く、同じ鉢で育て続けると根詰まりを起こしてしまいます。
根詰まりすると根が十分に呼吸できなくなり、枯れてしまうこともありますし、さらに土の栄養素も減っていますので、十分な栄養が行き届かなくなってしまいます。鉢底から根が出てきたら速やかに植え替えを行いましょう。
植え替えの際は新しい鉢を用意することとなりますが、サイズとしては、今使っているものよりも一回り大きなものを選んであげると良いでしょう。
土の質の良さも大事ですが、土を作るのが難しいと感じる場合は市販の観葉植物用の培養土を利用すれば簡単です。古い鉢から抜いたときに、腐った根や黒ずんだ根があれ場取り除いておきます。
ガジュマルの植え替えが成功すれば順調な成長が期待できますが、時には失敗してしまい、元気がなくなったり、枯れてしまうこともあります。
植え替えの失敗の原因
時期が間違っていたこともあげられます。植え替えの際は根を切るなどある程度のダメージを与えることとなりますので、成長が止まる冬を選んでしまうと回復せずに枯れてしまうこともあります。根の傷を早く回復させるためには、植物が成長しやすい春から初夏を選ぶと良いでしょう。
また、植え替えてすぐに水を多く与えすぎた、日当たりの強すぎるところに置いてしまったということもあげられます。
植え替えたばかりでは、まだ根にダメージも残っていますし、新しい土に十分に定着していないので、水を十分に吸い上げることはできません。植え替えたばかりの時は水を与えすぎないこと、日差しの強すぎるところに置くことは避けましょう。
このほかで植え替えの失敗の要素としては、古い鉢から抜く際に根を傷つけてしまった、ぷっくりした太い幹を土に埋めすぎてしまったということもあげられます。深く埋めすぎると腐ってしまうこともあるので注意しましょう。
植え替え後に弱ってしまった場合
直射日光の当たらない場所に置き、水をやり過ぎず土が乾いてから水やりをします。弱っていると肥料を与えると元気になるのではと考える人もあるかもしれませんが、弱っている時に与えることは逆効果となりますので回復して元気になってから与えてあげましょう。新しい培養土には栄養もたっぷり入っていますので、植え替え時には必要ありません。
生命力の強い木ですので、一時的に弱っても復活が期待できる木ですが、幹がかなり腐ってしまった場合は回復は難しいものもあります。そんな場合も挿し木をすることで復活できることもありますので、挑戦してみましょう。
まとめ
ガジュマルは成長の早い木ですので、同じ鉢で育て続けると根詰まりを起こしてしまいます。それゆえ順調に成長させるためには植え替えも必要です。
ガジュマルは強い木ですので、植え替え後も順調に育つことは多いですが、植え替え直後はまだ根にはダメージがありますので、その後の管理が悪いと枯れてしまうこともあります。
いきなり日差しの強い場所に置いたり、水を与え過ぎることは失敗の原因となりますので、植え替え後の管理は丁寧に行ってあげましょう。