ガジュマルは、東南アジアやインドやオーストラリアなどの熱帯地域が原産の常緑高木の植物です。日本では沖縄や屋久島などで自生しており、観葉植物としても人気があります。
ガジュマルは、挿し木で増やすのが一般的です。生命力が強いので根が付きやすく簡単に挿し木が出来ます。主に用土に挿して育てますが、観葉植物は水耕栽培で育てる方法も珍しくありません。
今回は、ガジュマルの挿し木を水耕栽培する方法やコツをお教えします。
目次
ガジュマルの挿し木の水耕栽培とその方法とは?
水耕栽培とは、水だけで植物を育てるのではなく、水に肥料を混ぜて育てる方法のことを言います。
最近ではハイドロボールと呼ばれる人口の土を使って育てる「ハイドロカルチャー」という方法が水耕栽培の1つの方法として行われています。
特に、小さな観葉植物を育てる時に用いられることが多い方法です。
挿し木をハイドロカルチャーで育てる方法
挿し木の準備
ガジュマルの挿し木をする時期は、生長期の初めの4~7月が最適です。この時期は剪定にも最適な時期なので、剪定した枝を使うのも良いでしょう。
切り取った枝は、先端から10㎝位の長さに切りそろえます。葉っぱは先端の1~2枚残してあとは取り除きましょう。余分な葉っぱを無くすことで、根を育てる方に栄養が行き渡り根が出やすくなるのです。
切り口から乳白色の樹液が出てくるので、きれいに洗い流しておきましょう。
コップなどの容器に水を入れ、そこに剪定用の枝を浸けて根が出るまで直射日光の当たらない、暖かく明るい場所に置きます。直射日光に当てると水がお湯になり上手く育たなくなるので注意しましょう。
根が出るまで、1週間~1か月ほどかかります。その間、2日に1回は新しい水に変えて育てていきましょう。
準備するもの
ガジュマルの挿し木をハイドロカルチャーで育てる場合、次のものを準備します。
- 根の生えたガジュマルの挿し木用の枝
- 底に穴の空いていない容器
- ハイドロボール(発砲煉石)
- 根腐れ防止剤
- 水耕栽培用の液体肥料またはイオン交換樹脂栄養剤
- 水位計(透明でない容器を使う時)
ハイドロカルチャーの手順
- 容器の底に根腐れ防止剤を敷いて、その上に水洗いしたハイドロボールを容器の1/5~1/3ほど入れます
- イオン交換樹脂栄養剤を適量振りかけます(液体肥料を使う場合は必要ありません)
- ガジュマルの根を広げるように容器の真ん中に置きます
- ガジュマルの枝を支えるようにハイドロボールを隙間なく入れていきます
- 容器の1/5~1/4ほど水を入れます(液体肥料を使う場合は水に溶かして与えます)
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ハイドロカルチャーでの育て方
ガジュマルの枝を植えたら、直射日光の当たらない暖かく明るい場所で育てます。直射日光に当てるとハイドロボールの劣化が早まったり、苔が生えたり、葉っぱが葉焼けして枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
ハイドロボールで育てる場合は根腐れを起こさないようにすることが大切です。ハイドロボールには沢山の穴が開いているので、容器に水が無くなっても水を蓄えています。
水やりは、容器に水が無くなってから2~3日置いて行うことがコツです。
肥料は、春から秋の生長期に月2回ほど与えます。生長がゆっくりになる冬は与える必要はありません。また、肥料は濃いものを与えると根腐れを起こす原因になってしまいます。ハイドロカルチャー用の希釈倍率を守って与えてください。
ハイドロカルチャーは土のようにゴミなどを微生物が分解しないので、1年に1回、5~6月頃にハイドロボールと根腐れ防止剤の入れ替えをしましょう。
まとめ
ハイドロカルチャーで育てると、土で育てた時よりも生長がゆっくりになります。
小さくかわいいガジュマルを楽しみたい場合などにハイドロカルチャーで育ててみてはいかがでしょうか?