花には、それぞれ花言葉があります。花言葉でよく耳にするのは、バラではないでしょうか。バラの花言葉は「愛」なので、好きな人へのプレゼントに花束を贈ったりします。四つ葉のクローバーなんかも、クローバーの花言葉「幸運」から発想されていたりします。

その花にまつわるエピソードがあるものもあれば、その花のイメージから意味をもつものなど、花言葉の由来は様々です。

あまり知られてはいませんが、日本では花だけではなく樹木にもこのような花言葉があります。暖かい地域で生息するガジュマルの木、この木にも奥深い花言葉があります。

どうやら沖縄では特別な意味をもち、人々に大切に育てられているようです。

ガジュマル 沖縄 意味

沖縄で意味するガジュマルの木の神秘とは?

ガジュマルの木とは、もともと東南アジアなど暖かい地域が原産です。暑さにつよく寒さには比較的弱い木です。その特徴から、日本では沖縄地方に生息しているのが有名です。

ガジュマルは、沖縄では別の名があるといいます。「キムジナー」というガジュマルの木に宿る精霊の名です。もちろんキムジナーを実際に見た人はいないのですが、この信仰心を裏付ける様々な逸話が存在するといいます。

たとえば、ガジュマルの木を大切に育てれば幸福が、逆に手荒な扱いをすれば不幸が起こるなどの言い伝えがあります。キムジナーは、沖縄の人々にとっての守り神なのです。「幸福の木」「幸せを呼ぶ木」としてキムジナーをモデルにした様々なお土産物などまで販売されています。

スポンサードリンク

このように沖縄ではキムジナーとして大切にされているガジュマルですが、他にも興味深い真相があります。現代では品種改良によりコンパクトな家庭用サイズの観葉植物としても注目されていますが、自然に生い茂るガジュマルは大きくて見るからに力強い印象です。

このことから、生命力を主張し「健康」といった花言葉もあります。また、根っこが土の上から派手に突き出ている独創的な姿からは、「締め殺しの木」といわれ「勝利」を意味する木としても注目を集めています。

まとめ

ガジュマルの木は、沖縄では「キムジナー」という子供のようなイメージの妖怪の精霊が住んでいるといわれています。キムジナーは仲良くなれば人びと幸せに導いてくれます。

架空の精霊とはいえその力はとても強力で、キムジナーが宿るガジュマルの木は沖縄ではとても大切に育てられています。