盆栽に苔が生えているのはよく見かけます。あえて苔を植えることも多いようです。
好みもありますが苔が生えている方が自然環境に近くなり見栄えが良いとか、盆栽のアクセントになるということで歓迎されるようです。
しかし、デメリットもあります。土を苔が覆ってしまうと水やりのタイミングが分かりにくくなります。また、苔は保水性が高いので水が鉢の中まで通りにくく樹を弱らせる原因になることもあるのです。
盆栽に苔が生えてきたらどのようにすればよいのでしょうか。
ガジュマルの盆栽に生えた苔について
盆栽にしたガジュマルの根元や土から自然に苔が生えてくることがあります。雨が続いて湿気が多くなったり、葉が茂って日陰になっていたりすると生えてくるようです。しかし、苔は悪い物ではありません。わざわざ植え付けることもあるくらいです。
苔は土の湿度を保ってくれたり土の流出を防いでくれたりと、ありがたい面も多いのです。ただ、土の部分を完全に苔で覆ってしまうと乾燥具合が分からず水やりのタイミングに困ることもあるので、部分的に苔を生やすようにするとよいかもしれません。
見栄えが気になる場合は鉢の縁に沿って苔を抜いておくと土の様子が分かり、見栄えも悪くないと思います。
苔は保水性に優れているのですが、そのために土の中まで水が通らないことがあります。苔の部分だけ水分が保たれているとガジュマルに水分が行き渡りにくくなり弱らせる原因となる可能性もあります。
部分的に苔を生やさないようにするか、日ごろから水の管理に注意してあげましょう。
苔は種類が多く、スナゴケやスギゴケ、ギンゴケのように地面から直立して生え、水はけも良いタイプが盆栽には向いています。
ゼニゴケのように土を這って覆ってしまうものは排水を悪くしますし見栄えも良くないので取ってしまいましょう。
まとめ
ガジュマルの盆栽に苔が生えてきても大きな問題は無さそうです。好みにもよりますが自然な感じで見栄えが良くなりますし、保湿性が上がり、土の流出を防いでくれます。
しかし、土の部分を完全に苔が覆ってしまうと、土の乾燥具合が見えないため水やりのタイミングが分かりにくいというデメリットがあります。
苔の生えた部分と土の部分を作ってあげると手入れがし易いようです。