「多幸の木」という別名を持ち、独特の形に育つユニークな観葉植物、ガジュマル。成長が早いので、2年に一度は植え替えをしなければなりません。
そこで考えなければならないのが、ガジュマル用の新しい鉢をどんなものにするかです。植木鉢なんて入ればどれでもいい、というわけにはいきません。実は植木鉢には、植物の種類に適した選び方があるのです。
今回は、ガジュマルを植え替える時に、どういった鉢を選べばいいか、選び方と注意点についてお話ししたいと思います。
ガジュマル用の鉢の上手な選び方
ガジュマルは、見た目以上に根が成長する植物です。なので、小さい鉢に植えておくと、あっという間に植木鉢の中身が根でいっぱいになってしまいます。
この状態を根詰まりといい、放っておくと下葉が黄色くなってしまったり、水を吸収することができなくなったりしてしまいます。これを防ぐために、2年に一度、ガジュマルをひとまわり大きな鉢に植え替える作業が必要になります。
植木鉢の大きさは「号」で表され、植木鉢の一番上の部分の口径の長さで号数が決まります。1号は約3cm。例えば植木鉢の口径が15cmであれば、その鉢は5号ということになります。植え替え前の植木鉢の号数をあらかじめ調べておき、それよりも1号か2号大きいサイズのものを選びましょう。
鉢を選ぶ際は、鉢の深さにも注目しよう
植木鉢は、その深さによって「浅鉢」「スタンダード鉢」「深鉢」の3つに分けられます。根の成長具合を考えると、ガジュマルを植える鉢は、スタンダード鉢か深鉢のどちらかがよいでしょう。
地上に出ている部分の長さと植木鉢の深さを3:1程度にすると、樹形と植木鉢とのバランスがとりやすいです。
木が大きくなるにつれて、木全体の重心は上に偏りがちになるので、それを支えるために、植木鉢には葉が広がる大きさの約半分ほどの幅があると安心です。
植木鉢を選ぶ際に意外と見落としがちなポイントが、「底に穴が開いているかどうか」です。ガジュマルは土中の水分量が多いと根腐れを起こします。穴の開いていない鉢は土中の水分管理がとても難しいので、ガジュマルには向いていません。必ず底に穴の開いている植木鉢を選ぶようにしてください。
まとめ
ガジュマル用の鉢を選ぶときに気をつけるポイントについてお話ししました。
一口に植木鉢と言っても、色々な種類があります。ガジュマルの特徴を把握して、のびのび育てられる鉢を選んであげてくださいね。